皮ふ科

診療内容

当院の皮ふ科では、保険診療を中心に、アトピー性皮膚炎等の慢性的な疾患から、虫刺されやとびひ等、日常のありふれた疾患の治療に対応しております。美容診療については、美容皮ふ科のページをご参照ください。

当院で診療できる主な病気

アトピー性皮膚炎、じんましん、虫刺され、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、水虫、帯状疱疹、口唇ヘルペス、とびひ、脱毛症、巻き爪

じんましんについて

じんましん患者イメージ

突然、皮膚の一部がかゆくなって赤く腫れ20分もすれば消えていく病気です。
膨疹の多くが数分ないし、数時間、長くとも数週間のうちに消失する急性じんましんと数ヶ月ないし数年にわたり持続あるいは再発を繰り返す慢性じんましんとがあります。

じんましんになるきっかけ・原因

  • 感染症状:
    熱が出たり頭痛がしたり、のどが痛かったり、歯が痛かったり、体がだるかったり、下痢・腹痛があったりなどの症状が始まって数日以内に蕁麻疹が出てくることが多いです。しかし、逆に蕁麻疹が先に出て感染症状が後から出てくることもあります。
  • 虫刺され・輸血:
    1日以内という短期間に出ることが特徴です。
  • 食べ物:
    牛乳・卵・しめさば・そばなど
  • 薬:
    抗生物質・解熱剤の中には、蕁麻疹を悪化させるものがあります。
  • 吸入:
    ホコリ・ダニ・花粉・動物の毛など
  • 物理的刺激:
    日光・運動・水・接触・圧迫・摩擦・温度差・寒冷など
  • 心因性:
    精神的ストレス

治療法

アレルギーの検査をして食物・吸入物・薬に対するアレルギーがなければ症状に応じて薬物療法を行います。抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤を使用、症状が激しい場合は副腎皮質ホルモン剤も使われます。薬は症状を抑えるだけですので自分の力でアレルギー症状がなくなるまで(じんましんをおこす物質が血液中からなくなるまで)がまんしなければなりません。

かゆみ対策

  1. 薬を主治医の指示にしたがい飲み薬・塗り薬を使用
  2. かかないようにする・患部に冷やしたタオルをあてるとかゆみが緩和されます。(寒冷じんましんと言われた場合は除きます。)
  3. 暖まらないようにする(寒冷じんましんは除く)体温が上昇するようなスポーツは避けます。
    お風呂には入らずぬるめのシャワーにします。
  4. 刺激の強い食べ物を避ける・カレー・ワサビ・トウガラシ・キムチなどの食べ物は避けましょう。
  5. 環境を整えゆっくりとやすめる状況をつくりましょう。

みずむしについて

足白癬・手白癬の症状

みずむし患者イメージ
  • 小水疱型:足底・手掌に小水疱ができる
  • 角質増殖型:足底や手掌の角質が広い範囲に渡り厚くなる
  • 趾間型:趾間に表皮の角層の上層が大小の角質片となって脱落する、潮紅

診断

必ず20〜30%の苛性カリ水溶液を用いて白癬菌の鏡検(KOH法)により証明する必要があります。白癬に似ていても皮膚炎・湿疹のたぐいの疾患である場合、または一見しては皮膚炎・湿疹性の疾患であると思われたものが実は白癬であることがあります。

治療

抗白癬剤などの外用(軟膏・クリーム・水溶液)薬を1日2回つけます。連日つけて4~5ケ月はかかります。爪の場合は6ケ月以上(爪が生えて指(趾)先に達するまでには手の場合4~5ケ月・足の場合6~7ケ月といわれている)の長期連続内服になります。

生活の注意事項

  1. 通気性の悪いゴム靴・ナイロンの靴下はなるべくさけ、通気性の良いものを使用します。
  2. 浴室マットやスリッパなどから伝染するのでこれらはよく洗い、干して乾燥させ、清潔にしましょう。
  3. 治療は長期にわたり、根気よく行う必要があります。
  4. 途中で止めたりすると再発がおこりやすいので、完全に治るまでがんばりましょう。
  5. 入浴・手洗いなどのあとはよく水気を拭き取り、乾燥させてから塗り薬を広範囲につけましょう。