泌尿器科:女性 / お子様

診療内容

泌尿器科:女性・お子さまイメージ

当院の泌尿器科は、お子様から成人の方まで性別を問わず、診療いたします。院長は男性ですが、女性の患者さんも安心してご来院いただけるように、女性看護師がフォローいたします。泌尿器について気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

泌尿器科に特有の症状と病気

ここでは、泌尿器特有の症状ごとに女性に多い病気と、お子様(男児)の泌尿器のお悩みについてご紹介します。

痛み

痛みの種類 疑われる病気
おしっこが出るときの痛み(排尿痛) 排尿の終わりの痛み 急性膀胱炎
突然の激しい痛み 背中から腰にかけての痛み 尿管結石、間欠性水腎症
横腹から下腹部への痛み 尿管結石
重苦しい痛み・鈍い痛み 背中から腰にかけて 急性腎盂腎炎、腎がん、
腎盂結石、水腎症、慢性腎盂腎炎

尿管結石
男性に多い病気と思われがちですが、更年期の女性にも見られます。また、近年では、食生活の変化により若い女性にも増えているといわれます。

おしっこの出方の異常

おしっこの回数が異常に多い
(頻尿)

通常は、1日5~8回です。それ以上の場合は、何らかの病気である可能性があります。

異常の種類 疑われる病気
おしっこの出る量は少ない 膀胱出口近くの刺激が原因の場合 急性膀胱炎、膀胱結石、過活動膀胱
膀胱の大きさが小さくなることが原因の場合 結核性萎縮膀胱、間質性膀胱炎
おしっこの出る量も多い 糖尿病、尿崩症、
腎機能障害による濃縮力低下

おしっこが出にくい(排尿困難)
・おしっこを出せない(尿閉)

異常の種類 疑われる病気
おしっこが出始めるまで時間がかかる/している時間が長い/勢いがない 膀胱頸部硬化症、神経因性膀胱
膀胱におしっこがたまっていても出せない 膀胱頸部硬化症、神経因性膀胱

おしっこが漏れる(尿失禁)

異常の種類 疑われる病気
おねしょ 夜尿症
激しい尿意とともにおしっこを漏らす(切迫性尿失禁) 過活動膀胱、急性膀胱炎
膀胱におしっこは貯まらずしらないうちに漏れる(真性尿失禁) 中枢神経障害、尿道括約筋損傷
せき・大笑いなどお腹に力が入ると漏れる(腹圧性尿失禁) 分娩後の女性など

腫瘤(しこり)

お腹のしこりは、泌尿器科の病気の可能性もあります。

しこりの種類 疑われる病気
左右上腹部のしこり 腎腫瘍、嚢胞腎、水腎症、下垂腎
下腹部のしこり 著しい尿貯留

尿の異常

血尿

異常の種類 疑われる病気
痛みなどの症状がなく、目で見てわかる血尿 尿路腫瘍(腎がん、膀胱がん)
出始めが血尿(初期血尿) 尿道炎
最後が血尿 後部尿道炎、膀胱頸部出血
始めから終わりまで血尿 腎がん、尿管腫瘍、腎盂腫瘍、膀胱がん、尿路結石

混濁尿

異常の種類 疑われる病気
乳白色のおしっこ 乳び尿 フィラリア症
糞尿 膀胱直腸ろう

お子様のお悩み
(しこり・おちんちん)

子どもに見られるしこり

しこりの種類 疑われる病気
お腹のしこり ウィルムス腫瘍、先天性水腎症、神経芽細胞腫(上腹部)、尿膜管嚢胞(下腹部)

小学生以下のお子様の
おちんちんのお悩み

お子様のおちんちんは正常ですか?

  • 正常:亀頭(おちんちんの頭)が見えている(常に)
  • 真性包茎:皮がむけない・亀頭が見えない
  • 仮性包茎:皮が多いけれどむくことができる

尚、お子さんは仮性包茎で正常です。
皮がまったくむけないお子さんや、なんとかむけるが途中でくっついているお子さんは、包茎のままでいると亀頭と包皮の間に垢がたまり癒着もおこります。そこに細菌が感染し炎症をおこします。亀頭・包皮は発赤し、むくんだ感じになり分泌物が出てきたり、うみが出てきたりします。こういうときは一度来院ください。
外来にて手術・処置をおこなっております。(全て保険内でできます)

処置

皮をきれいにむいてあげて亀頭と包皮の癒着を解除します。
そして消毒し、抗生剤入りの軟膏を塗布し炎症をやわらげます。
その後1週間~10日間ほど毎日消毒に通っていただきます。

手術

外来で15分~20分程度で終わります。
子供の場合背面切開といい陰茎の背面の一部を切開し亀頭がみえる状態又は余分な皮があってもむきやすい状態にしてあげます。その後1週間~10日間ほど毎日消毒に通っていただきます。

注意事項

  1. 通院している間はお風呂には入れませんので当日お風呂に入ってから来院してください。
  2. プールなどもしばらくお休みしていただきます。処置や手術の当日は激しい運動は厳禁です。
  3. 刺激物(カレー・キムチ・つけもの・からし等)は、血行がよくなり、血が出やすくなりますので、食べさせないでください。
  4. 尿が濃くなると傷口がしみますので、水分を多めにとるようにしてください。

*日曜・祝前日は手術や処置は行いません。
*大人の仮性包茎は手術方法が異なります。保険適用不可。